小泉文夫『日本の音』目次

小泉文夫『日本の音─世界の中の日本音楽』

  • 平凡社ライブラリー(1994/09)
  • ISBN-10: 4582760716
  • ISBN-13: 978-4582760712

 

世界の中の日本音楽 

/ 普遍性の発見 / 日本音楽の注目すべき表現 / 音楽文化の並列的なあり方 / 現代音楽とは何か / 伝統と現代 

 

日本音楽の今日と明日 

/ 国際的になりはじめた日本の伝統音楽 / 若い世代と古い伝統 / 日本音楽再生のためには 

 

日本文化のなかの伝統音楽 

/ 建築や文化との比較から / 音楽と他の分野との平行現象 / 現代と将来における可能性 

 

アジアの中の東洋と西洋 

/ 音楽と国政政治 / 互いに研究しあうこと / アジア諸国から学ぶもの / 音楽の階層化 / 東洋の中の日本 

 

II 日本の音──伝統音楽への入門 

 

正月の芸能と民族音楽 

/ 正月芸能の種類 / 民族芸能の価値 

 

雅楽 

/ 雅楽の性格 / 雅楽の種類 / 雅楽は昔のままか / 雅楽の源流 / 雅楽と日本人 

 

仏教音楽 

/ 仏教音楽の種類 / 仏教音楽のおこり / 日本における発達 / 今日の仏教音楽の意義 

 

琵琶楽 

/ 琵琶楽の種類と歴史 / 琵琶の起源 / 琵琶楽の音楽的特徴 

 

能・狂言 

/ 能・狂言は音楽か / 能の音楽的特徴 / 能の時代的背景 

 

尺八とその音楽 

/ 尺八の種類 / 楽器としての尺八 / 新しい尺八 

 

箏曲と三曲合奏 

/ 箏曲の発達の母胎 / 箏の起源 / 箏曲の生い立ち / 三曲合奏の性格 / 胡弓について 

 

三味線音楽 

/ 三味線音楽のいろいろ / 三味線の種類と発声法 / 「語りもの」の種類 / 「浄瑠璃」の重要性 / 三味線の起源 / 唄もの / 三味線と現代 

 

大衆の邦楽 

/ 大衆邦楽とは何か / 清楽と月琴節 / 端唄、うた沢、小唄 

 

現代邦楽 

/ 古典邦楽と現代邦楽 / 現代芸術の現代化における世界の諸傾向 / 今日の問題点の整理 

 

III 日本音楽の基礎理論 

 

音素材 

/ 楽音と噪音 / 音色 / 声の音色(発声法) / 楽器の音色 

 

音組織 

/ 音律(十二律 / 平均率と純正調 / 三分損益 / 実用音律)  

/ 音階(主音と核音 / せまい音階 / テトラコルド / テトラコルドの積み重ね / オクターブ音階 / 音階のグループ分け / テトラコルドの混合<転調> / 伝統的な音階理論) 

/ 旋法 

 

リズムと楽式 

有拍と無拍(追分リズム / 無拍のリズム) / 拍節(雨だれ拍子 / 二拍子の原理 / 二拍子以外の拍節) / 楽式(フレーズ)の構成と結合 / 伝統的な楽式理論 / 序・破・急 

 

あとがき 

初出一覧 

解説 中川真「小泉文夫─諸文化のはざまで」